(公財)川口産業振興公社では, 新製品・新技術の研究開発に対する意欲を啓発し、もって本市産業の振興と発展に資することを目的として、創意工夫による具体的かつ実現可能な新製品・新技術開発に関する提案に対し奨励金(最高50万円)を交付する制度を実施しています。
令和6年2月21日(水)に令和5年度川口新製品等開発振興奨励制度奨励金交付式が行われ、当公社の理事長である奥ノ木市長から奨励対象提案者に交付書と奨励金目録が手渡されました。
本制度は1985年(昭和60年)から実施しており、今回で40回目を迎え、この間、数々の優秀な提案を奨励して参りました。本年度もアイデアあふれる優秀な提案の中から、先行技術調査及び2回にわたる厳正な外部審査員による審査を経た結果、以下の4件の提案が奨励対象提案に選出されました。
「中高粘度防湿絶縁材料を実装基板に塗分け塗布する方法、装置およびノズル」
Shimada Appli 合同会社 奨励金30万円
本製品は、粘度200~1500CPSの中高粘度の液体を実装基板に塗布液膜の部分をコーティングロボットを使用して、速度300~800mm/secの高速で塗分け塗布することができるようにした新ノズルに特殊部材の組合せとそれを利用した塗布方法及び塗布装置である。中高粘度液体を塗布するに際し、従来の2流体霧化スプレー方式より、高速で飛散がなく、均一塗布可能で50%以上の生産性改善、鮮明な帯状パターン幅で厚塗り可能となる結果が得られる。
Shimada Appli 合同会社の公式サイトはこちらから
「ソーシャルディスタンスを確保する座り心地の良いステンレスベンチ」
山伸ステンレス工業株式会社 奨励金20万円
ソーシャルディスタンスを確保するため座面を波型にし隣との間隔を物理的に確保しました。また、座り心地を向上させるために座面は細めのパイプを詰めた間隔で並べお尻全体で支持できるようにパイプ径と間隔を調整しています。そして、よりお尻にフィットするようにX軸とZ軸方向にR1000の曲げを加え球の底面でお尻を受ける形状にしています。
脚部はパイプをA型に配置し、アンバランスな形状でステンレスの強さと美しさを強調したデザインにしています。
「川口の技術で作る割れない鏡“Crossing mirror”」
中川裕允 奨励金5万円
川口市の町工場で鏡面まで研磨したステンレスに強度の高いファイバー紙を積層した板材と掛け合わせた卓上ミラーです。ステンレスで作られたミラーは歪みの出ないよう極限まで薄くすることでモノとしての簡潔さを際立てました。
素材・加工・人が交わってできたことと、横からの形状が交差を作り出していることの2つから“Crossing mirror” と名付けました。
「ダクタイル鋳鉄製 漁礁」
パーツ・プランニング株式会社 奨励金3万円
従来の多種多様にある漁礁の機能を備え持つ、多機能ダクタイル製中空漁礁を日本近海沿岸部、および瀬戸内海全域を、長期に沈設していくことで国民の食糧として魚類、甲殻類、海藻類を安定的に供給、瀬戸内海を日本国民の食糧庫、巨大な生け簀とする。
令和6年度も提案募集の予定です。募集期間は決定しだい発表します。
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